Leave The Old Matador Alone

  

 Music by Tony

 


  

街の大広場に佇む老人。
みすぼらしい姿で鳩の群れに餌をやる姿は何とも心痛く、
先を急ぐ人々はまるで空気のように意識がいかない。

でも俺は知っている、彼の時折見せる鋭い眼光で忘却の空に何を見ているかを…

彼に聴こえていたのは群衆の高揚った歓声、ただそれだけであった。
赤いケープをただ両手に掲げるその姿は、誰の目にも威風堂々としていた。
何度も襲い来る黒いものは自分をいっそう自惚れさせる道具に過ぎなかった…


夕焼けに赤らんだいつもの大広場に今日も彼はいる。
彼の耳に聴こえているのは、車の走る雑多な音でも、
ベンチで愛を囁き合う二人組の声でもない。

そう、「栄光」だった。


…こんなストーリーが先行して出来た曲です。
インストとしては挑戦的なスパニッシュリズムで、
とにかく「泣ける」曲に仕上がったのではないかと思います。

当初最後のB♭はトランペットに任せるハズがバリトンで担当することになってしまい、
フラジオでとにかくのばすというかなりキツイエンディングとなりましたが…。

カスタネットも、曲のイメージが出来てすぐにKANDA Of The Worldに望んだアイテムで、
さらに郷愁感を加えてくれました。

Pop-in'sが奏でる切ないSoundで泣いて下さい。  

 

by Tony

  


 

Per.(ひろみ)
ライブの時は、聞き惚れて自分の手元が疎かになるので気をつけます。

Agi.(KANDA of the World)
CDではお休みしています。ライブでは活躍するよ!!

Tp.(Chika)
苦手な三連譜…

Tb.(HARADA)
スパニッシュって情熱的でいいですね。

Sax.(TONY)
ソロは牛役です。

Ba.(甲子郎)
WILD CAT CLUBと同じで単調だけど、哀愁と転調で、
 アルバムの中で一番ベースを弾いていて気持ちいいです。

Dr.(アラーキー)
曲のイメージに合わせて乾いた音を出しました。

G.(SHOWHEY)
実家でほこりをかぶってたガットギターを引っぱり出してきて、
 かき鳴らしました。情熱的に。左前腕内側が筋肉痛になりました。

Keys.(もつこ)
入れ込みすぎてテンポが早くなる一曲(泣)

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